
稜線が綺麗な山ってあるかな?



それなら四国の三嶺なんかどうかな。
徳島県と高知県の県境にそびえる、標高1,894mの三嶺(みうね)。四国の山といえば剣山や石鎚山が有名ですが、登山好きなら一度は歩いてほしいのが、この三嶺です。
山頂付近まで登ると、それまでの樹林帯の景色が一変。笹原に覆われた山肌と、どこまでも続いていくような稜線が姿を現します。「四国にこんな景色があったんだ!」って思わせてくれる、スケール感抜群の山でした。
ただし、絶景を楽しむにはそれなりの登りも待っています。今回は、定番の名頃登山口から三嶺山頂を目指すルートを中心に、
駐車場は?
コースタイムは?
どれくらいしんどい?
初心者でも登れる?
三嶺ヒュッテはどんなところ?
など、実際に登って感じたポイントも交えながら、「初めての三嶺」を攻略するための情報をまとめていきます。これから三嶺に登ろうと思っている方は、ぜひ山行計画の参考にしてください▲
三嶺ってどんな山?


三嶺(みうね)は四国の山の中でも、特に「笹原と稜線の美しさ」で人気があります。
登り始めはブナなどの樹林帯が中心ですが、標高を上げて森林限界付近まで来ると一気に視界が開けます。緑の笹原に登山道が一本伸び、その向こうに四国の山々が幾重にも連なる景色は、三嶺を象徴する風景です。
特に山頂から西熊山~天狗塚方面を見る景色は圧巻。一方、東へ進めば剣山方面へと稜線が続いていて、三嶺は四国の大縦走路の一角でもあります。
標高は1,894m


四国ではかなり標高の高い山ですが、日本百名山ではありません。ただ、深田久弥の百名山とは別に選定された日本二百名山に数えられています。
王道は「名頃登山口」


初めて三嶺へ登るなら、代表的なのが名頃登山口からの往復ルート。
名頃登山口は公共交通機関でのアクセスがあまり良くないため、可能であれば自家用車やレンタカーで向かうのがおすすめです。駐車場まで車でアクセスする場合、道幅が狭く対向車とのすれ違いに困る山道が続くので安全運転に全集中です🚗



約30台駐車可能。自動販売機、お手洗い、登山ポスト有ります。
標高差がそれなりにあり、最初から山頂まで楽々という山ではありません。樹林帯の長い登りをこなし、ダケモミの丘付近を経て高度を上げていくと、やがて三嶺らしい笹原の視界が広がります。
危険箇所だらけの上級者向けルートではありませんが、歩行時間・標高差ともにあるので、登山初心者が観光気分で登る山というより、ある程度山歩きに慣れてから挑戦したい山という位置づけが近いです。
菅生登山口
「せっかくなら、もう少し登りごたえが欲しい!」という方は、名頃登山口から西へ車で15分ほどの菅生登山口から登るルートもおすすめ✨



こちらは入山料がかからないので、しっかり歩きたい方はこちらを選んでみてもいいかもしれません。
菅生登山口(いやしの温泉郷側)、名頃より利用者が少なく比較的空いてます。ただし登山者だけに整備・指定された専用駐車場ではないため駐車位置に注意が必要です。
三嶺ヒュッテも見どころ


山頂近くには三嶺ヒュッテがあります。
周囲の笹原や池と小屋を一緒に眺める景色も三嶺を代表する風景のひとつ。山頂だけを目指して往復するのではなく、ぜひ立ち寄りたい場所です。
※避難小屋なので、一般的な営業山小屋のように「食事を注文して宿泊」という施設とは性格が違います。



木の香りに癒される避難小屋です。ご来光を見るのにも良さそう。
三嶺から先がさらにすごい


そして三嶺の面白さは、山頂で終わらないこと。
西へ進めば、三嶺 → 西熊山 → お亀岩 → 天狗塚と、美しい笹原の稜線が続きます。
東方向には高ノ瀬、丸石、次郎笈、剣山方面へ続き、ロング縦走の舞台にもなります。



三嶺単体でも十分素晴らしいのですが、登山経験を積むほど「次はこの稜線をもっと先まで歩いてみたい」と思わせてくれる山です。
私たちの登山計画書


4:30 起床
5:30 名頃登山口
6:20 林道登山口
7:20ダケモミの丘
8:50 三嶺ヒュッテ
9:40 三嶺
11:20 ダケモミの丘
12:00 林道登山口
12:40名頃登山口
コースタイムは、ゆっくりペース(休憩・食事含む)
登り:4時間
下り:3時間
菅生ルートのピストンは、名頃ルートのピストンより90分~2時間ほど多く見ておきましょう。
三嶺だけを登るのであれば、名頃登山口から山頂を往復するピストンルートが一般的です。



2026年7月から三嶺周辺では入山料が必要になっています。
名頃登山口から三嶺を往復する場合は800円、登山口の受付で支払います。出発前に準備しておくとスムーズです。
縦走など片道利用の場合は500円、高ノ瀬、丸石谷川経由で奥祖谷二重かずら橋へ降りる際も通行料550円必要です。
三嶺周りはコンビニなど買い物の選択肢が全然なかったので、徳島市内で済ますといいです。ルートはピンクテープもあって、登りやすかったです。
登山道について


名頃登山口から三嶺へ向かうルートは、前半から中盤にかけて樹林帯を歩きます。
特にダケモミの丘周辺は森の雰囲気がとても良く、静かな樹林の中を気持ちよく歩ける区間です。


一方、山頂が近づいてくると雰囲気が変わり、ガレ場を含む急登が出てきます。石が動きやすい場所もあるので、特に下山時は足元に注意してください。
終盤には水場もありますが、登山道から少し外れた場所にあり、そこまでの足場もあまり良くありません。「水場があるから大丈夫」と考えず、飲み水は最初から必要な分を持って登るのがおすすめです。



水場は緊急時の予備程度に考えておくのが安心です。
三嶺ヒュッテ周辺


三嶺ヒュッテは比較的広く、内部もきれいなので、小屋泊を予定している方にも利用しやすい場所です。





避難小屋には、三嶺の保全・ボランティア活動に尽力する森下嘉晴(もりしたよしはる)さんの描かれた「絵地図・案内」が飾られています。


ヒュッテから少し離れた場所にはトイレもあります。



ただし、トイレットペーパーは備え付けられていない可能性があるため、必ず持参しておくことをおすすめします。
テント泊について


三嶺ヒュッテまで登ると、一気に景色が開けます。
三嶺周辺の大きな魅力でもある、笹原と山々が続く美しい景色を楽しむことができます。天気が良ければ、ここまで登ってきた疲れを忘れてしまうほどの絶景です。
熊笹がなくなって平らになっている場所が何か所かあり、実際にテントを張っている登山者も見かけます。ただし、広い正式なテント場が整備されているという感じではなく、テントを張れる場所はかなり限られます。
そのため、テント泊だけを前提に計画するよりも、「基本は三嶺ヒュッテ泊。場所に余裕があればテント泊」くらいの考え方で行く方が安心だと思います。
意識してほしいのが「早出早着」。


三嶺は樹林帯を歩く時間も長く、思っている以上にしっかり歩きごたえのある山。
写真を撮ったり、三嶺ヒュッテで休憩したり、せっかくなら山頂からの絶景ものんびり楽しみたいですよね。だからこそ、朝は少し頑張って早めのスタートがおすすめです!
早く出発しておけば時間にも気持ちにも余裕ができ、ペースが上がらないときや予定外のことがあっても焦らず行動できます。特に山の天気は変わりやすいので、「まだ時間があるから大丈夫」ではなく、明るいうちに余裕をもって下山する計画を。せっかくの三嶺。時間に追われながら歩くより、美しい笹原や稜線をゆっくり楽しめるくらいの余裕を持って登りましょう✨
早出早着で、安全に。そして三嶺の絶景を思いっきり楽しんでくださいね!
下山後におすすめの温泉



下山後はお風呂でさっぱりしたい♪
剣山木綿麻温泉


つるぎ町にある「剣山木綿麻(ゆうま)温泉」。が下山後の立ち寄り先として、利用しやすいのでおすすめです。山の余韻を残したまま、ゆっくりお湯に浸かれるのが何よりのご褒美ですね。そして驚きの入浴料金。



大人400円は破格だと思います。
三嶺で絶景を楽しんだ一日の締めくくりにもぴったり。16種類あるフレーバーからお好みのジェラートを味わってみてください♪
汗を流して、身体を温めて、さっぱりしてから帰路へ。「登って終わり」ではなく、温泉まで含めて三嶺を楽しむ。そんな山旅にぜひ組み込みたい立ち寄りスポットです。
剣山木綿麻温泉
所在地 〒779-4108 徳島県美馬郡つるぎ町貞光長瀬127−2
営業時間 10:00~20:30
入浴料金 大人(中学生以上):400円
小人(3歳~小学生以下):200円
定休日:月曜日
新祖谷温泉 ホテルかずら橋


少し距離はありますが新祖谷温泉 ホテルかずら橋も候補です。



露天風呂までケーブルカーで上がるという珍しい温泉なので、観光を兼ねて立ち寄るのも面白いと思います。
ここの魅力は、なんといっても祖谷の自然に囲まれながら楽しめる温泉。ゆっくり山を上がった先には、祖谷の山々を望む開放的な露天風呂が待っています。
絶景の三嶺を歩いて、最後は祖谷の温泉へ。登山だけで終わらせるのはもったいない。三嶺とセットで楽しみたい、とっておきの立ち寄りスポットです♨️
新祖谷温泉 ホテルかずら橋
所在地 〒778-0102 徳島県三好市西祖谷山村善徳33−1
入浴料金 大人:1,200円
6歳から12歳:600円
3歳から5歳:300円
3歳まで:無料
営業時間 10:30~16:00
備品 タオル:200円 (販売)
バスタオル:400円 (販売)
神山温泉ホテル四季の里&いやしの湯


三嶺の登山を楽しんだあとは、頑張った身体を温泉でゆっくり癒やしたい♨️
そんな下山後の立ち寄りスポットとしておすすめしたいのが、徳島県神山町にある「神山温泉ホテル四季の里&いやしの湯」。
自然豊かな神山の山あいにあり、登山でたっぷり汗をかいたあとの温泉はまさに至福の時間。
山を歩いたあとの疲れをゆっくりほぐしながら、のんびり過ごせるのも魅力。温泉だけでなく宿泊もできるので、徳島の山旅の拠点として利用するのもいいですね。
絶景の三嶺を満喫して、最後は温泉で締める。
山だけで終わらせず、下山後の楽しみまでセットにすると、徳島遠征がさらに思い出深い一日になりますよ😊
神山温泉ホテル四季の里&いやしの湯
所在地 〒771-3310 徳島県名西郡神山町神領本上角80−2
入浴料金 大人 680円
小人 340円( 3才~小学6年生まで )
営業時間 10:00~20:00
環(たまき)の湯


登山の帰りに立ち寄りたいのが、香川県三豊市・財田町にある「環(たまき)の湯」♨️
たっぷり遊んだ一日の締めくくりにぴったりの日帰り温泉です。特に印象的なのが、少しヌメリを感じるトロッとしたお湯。肌がツルツルになってサウナも楽しめます。登山で汗をかいた身体をさっぱり流すには最高の温泉でした♨️
汗を流して、身体を温めて、さっぱりして帰路へ。
三嶺や四国方面への遠征帰りに「最後に温泉へ寄って帰ろう♨️」というときの候補におすすめです。
環の湯(たからだの里さいたに併設)
所在地 〒769-0401 香川県三豊市財田町財田上1110−8
入浴料金 大人 570円
小人 320円
営業時間 10:00~21:00
定休日 平日の月曜日
月曜祝日の翌火曜日
※月曜日が祝日の場合は営業、
翌火曜日が休館日。
おすすめの食事処



私たちが足を運んだおすすめの食事処です。
カフェレスト 日香木


三嶺へ立ち寄るときは、美味しいご飯はエネルギーの源!腹ペコ登山者におすすめしたいのが、美馬市脇町にあるカフェレスト 日香木(ひこうき)。
「カフェ」という名前から軽食のお店を想像していたら、いい意味で期待を裏切られます。
ここはハンバーグやステーキ、カツレツ、グラタンなどが楽しめる本格的な洋食屋さん。口コミでも料理のボリュームがたびたび話題になっていて、「山で消費したカロリーを全部取り戻す勢い(笑)」でガッツリ食べたい人にはたまりません😋



めっちゃ食べてきました笑笑
さらに徳島らしい阿波尾鶏を使った料理もあり、徳島県観光情報サイトでは「阿波尾鶏指定料理店」として紹介されています。※阿波尾鶏メニューは土日・数量限定との案内あり。
三嶺の美しい稜線を歩いて、下山後はボリューム満点の洋食。「山も良かったけど、ご飯まで大当たり!」そんな一日の締めくくりに立ち寄りたくなるお店です🍴✨
カフェレスト 日香木
所在地 〒779-3602 徳島県美馬市脇町大字猪尻建神社下南26−2
営業時間 11:00~15:30 17:00~20:00
定休日 月曜日
泰山


今回私たちが下山後に立ち寄ったのは、鳴門市にある町中華 「泰山」。
昔ながらの町中華らしい雰囲気で、麺類から炒め物、定食まで「登山後にこういうの食べたかった!」と思えるメニューが揃っています😋特に口コミでも、チャーシュー麺、エビチリ、唐揚げ定食、酢豚定食、麻婆飯、あげそばなど、気になるメニューがずらり。
しっかり味のおかずを白ごはんと一緒に頬張れば、山で使ったエネルギーも一気にチャージ🍚✨絶景の三嶺を歩いて、最後は町中華でがっつり締める。



「山も楽しむ。ご当地グルメも楽しむ。」遠征登山なら、こういう寄り道まで含めて楽しみたいですね♪
泰山
所在地 〒772-0011 徳島県鳴門市撫養町大桑島北ノ浜77−3
営業時間 11:30~13:30 17:30~20:00
定休日 火曜日
味処 あらし


徳島・鳴門まで来たなら、ぜひ立ち寄りたいのが「味処 あらし」。
鳴門といえば、やっぱり外せないのが新鮮な海の幸🐟✨
プリッとしたお刺身をはじめ、鳴門の海で育った魚介を存分に楽しめる人気のお食事処です。なかでも魅力なのが、豪快な魚料理とボリューム感!登山でたっぷり身体を動かしたあとのお腹に、新鮮なお刺身と炊きたてのご飯が染みわたる。山を楽しんだあとの「ご褒美飯」としても最高です🤤
名物の鳴門わかめもぜひ味わってほしいところ。「徳島まで来てよかった!」山の絶景だけで終わらせず、最後は鳴門の海の幸までしっかり堪能する。三嶺登山とセットで楽しみたい、徳島グルメのおすすめスポットです♪



人気過ぎて、この日は入店出来ませんでした泣。リベンジしたいです♪
味処 あらし
所在地 〒772-0011 徳島県鳴門市撫養町大桑島北ノ浜51−1
営業時間 11:00~21:00
定休日 水曜日
清流のそば処 祖谷美人





祖谷方面へ向かうのであれば、お蕎麦屋さんなど食事ができるお店がいくつかあります。
三嶺登山とセットでぜひ立ち寄りたいのが、祖谷渓にある「清流のそば処 祖谷美人」。
祖谷といえば、やっぱり名物の祖谷そば。素朴で風味豊かなそばを味わえるのはもちろん、ここでの楽しみはなんといっても渓谷を望むロケーションです。
自然に囲まれた落ち着いた雰囲気の中、清流と祖谷の山々を眺めながらいただく一杯は、旅先ならではの特別感。登山でたっぷり身体を動かしたあとに、温かいそばをすすりながらホッとひと息、これが最高に沁みます。「せっかく祖谷まで来たなら、景色もご当地グルメも楽しみたい!」そんな人におすすめしたいお店。
三嶺の絶景を楽しんだあとは、祖谷の絶景と名物そばで締めくくる。
山も景色もグルメも楽しむ三嶺旅にぴったりの一軒です。
清流のそば処 祖谷美人
所在地 〒778-0102 徳島県三好市西祖谷山村善徳10−1
営業時間 9:00~16:30
西日本最高峰「石鎚山」の紹介



四国に来たなら、こちらにも登っておきましょう。


まとめ







三嶺を一言で表現するなら、「四国の山深さと、どこまでも続く笹原の稜線美を味わえる山」だと思います。
剣山周辺のような知名度の高さとはまた違い、山深い場所まで入って、自分の足でしっかり登った先に突然現れる大展望。そのギャップも三嶺の魅力です。森の中を歩く静かな登山から始まり、最後には一気に視界が開け、広大な笹原と美しい稜線が現れる山です。
「四国一美しい」と称されることもある三嶺。名頃からのピストンでも十分にその魅力を味わえます。



必要なものをしっかり準備し、終盤の急登とガレ場に注意しながら、ぜひ三嶺の素晴らしい景色を楽しんできてください!
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